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第四十三話

 庭にスズメが飛んできた。

 なかなか可愛いものだなあ。

 縁側でごろんと横になりながら庭を眺める。

 

「いやああああああ!」

 外からつんざくような悲鳴。

「どうした!」

「ネズミよネズミ!」

「どこに?」

「外のゴミ置き場」

「なんだよ、外の話か」

「どこでも嫌よ。大っ嫌いなの!」

 

 しばらくして階段からまたもや悲鳴。

「痛ーい!」

「どうした?」

「もうひとつ階段があった!」

 老後は静かに暮らすものだと思っていた。


 まあ、これもよし。

 


 


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