前へ目次 次へ 43/612 第四十三話 庭にスズメが飛んできた。 なかなか可愛いものだなあ。 縁側でごろんと横になりながら庭を眺める。 「いやああああああ!」 外からつんざくような悲鳴。 「どうした!」 「ネズミよネズミ!」 「どこに?」 「外のゴミ置き場」 「なんだよ、外の話か」 「どこでも嫌よ。大っ嫌いなの!」 しばらくして階段からまたもや悲鳴。 「痛ーい!」 「どうした?」 「もうひとつ階段があった!」 老後は静かに暮らすものだと思っていた。 まあ、これもよし。