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第四百四話
師走になると、師ではなく家内が走る。
朝から忙しそうに音を立てて走る。
私が新聞を読んでるそばをわざわざ通る。
こういう時はさわらぬ神にたたりなしだ。
若いときは気になるとすぐに言ったものだ。
「もっと静かに歩いたら?」
「あら、あなたは新聞を読んでいればいいから楽ね。私なんか……」
と始まったら終わらない。
今はじっと時が流れるのを待つ。
家内が一息つくころにコーヒーを淹れる。
「あら、ありがとう」
これが大事です。
師走になると、師ではなく家内が走る。
朝から忙しそうに音を立てて走る。
私が新聞を読んでるそばをわざわざ通る。
こういう時はさわらぬ神にたたりなしだ。
若いときは気になるとすぐに言ったものだ。
「もっと静かに歩いたら?」
「あら、あなたは新聞を読んでいればいいから楽ね。私なんか……」
と始まったら終わらない。
今はじっと時が流れるのを待つ。
家内が一息つくころにコーヒーを淹れる。
「あら、ありがとう」
これが大事です。
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