前へ目次 次へ 4/612 第四話 散歩に出る。 川沿いの遊歩道をゆっくりと進む。 シロは無精者でなかなか歩こうとはしない。 年寄かって? いや、まだ五歳。 それなのに散歩より昼寝を選ぶ。 「おい、シロ、もうちょっと歩こうよ」 ムリに歩かそうとすると伏せの姿勢に。 「警察犬でもないのにどうしてそのポーズだ」 前足に顎まで乗せる。 仕方なしに帰ってくると、同じポーズで家内が迎える。 「新興宗教か?」 「ヨガよ。背中の肉が取れるの」 その一口を止めたら取れるぞ。