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第三百九十四話

 宏君と娘が久しぶりにデートという。

「おじいちゃん、二人をお風呂に入れて」

 家内がそう言いながら二人を脱がせる。

 はしゃぎながらじんが入る。

 久しぶりに赤ちゃんを風呂に入れる。

 娘以来だから三十年余り経つ。

「ばぶー」

 可愛い声が風呂に響く。

「おいおい、波を起こすなよ」

 じんは大はしゃぎ。

「僕泳げるよ」

「狭いから泳がないでくれ」

 じんに聞く耳はない。


 風呂から上がると私はビール、じんは牛乳、きららは湯冷ましを飲んだ。


 


 

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