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第三百五十七話

 朝から娘がきららと一緒にやって来た。

「あれ、じんは?」

「パパとサッカーを見に行ったわ」

「へえ、それはよかったね。喜んだだろう」

「ええ、もう昨日から大騒ぎよ」

「想像がつくなあ」

 そして、その夜。

「おじいちゃん、シュート!」

 早速サッカー少年になった。

「楽しかったか」

「うん」

 宏君はやれやれという様子。

「ゆっくり見せてくれなくて。タオルだ、メガホンだって売店ばっかり」

「来週も行こうね」

 宏君の返事はなかった。

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