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第三百五十五話

 パンジーを家内がスケッチをしている。

 こういうことをしている時はしゃべらないからか、知的に見える。

 ふむ、コーヒーでも入れてやるか。

 台所に立ち簡単なドリップコーヒーを探す。

 だが、見当たらない。

「おーい、コーヒーはどこだい?」

「上から三つ目よ」

 パントリーを開けると雪崩のように落ちてくる。

 上から二つ目も三つ目も分からん。

「整頓したら」

「困る人がしましょうね」

「君は?」

「私は落とさずキャッチするから平気よ」

 

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