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第三百五十二話
「困ったわ」
何やら深刻そうな家内の顔。
「どうしたんだい」
「公民館のバザーの出品をお願いしたいって」
「いいじゃないか」
「それはそうだけど、いい品物がないのよ」
「別に何でもいいんだろう?」
「タオルもきららに可愛いのはあげたし、食器も幼稚園のバザーに出したし」
「僕も探してみよう」
書斎の机の中を覗く。
インクの切れた万年筆。
香典返しのハンカチ。
賞味期限の切れたチョコ。
銀行でもらったメモ帳。
本当に何もないな。
「困ったわ」
何やら深刻そうな家内の顔。
「どうしたんだい」
「公民館のバザーの出品をお願いしたいって」
「いいじゃないか」
「それはそうだけど、いい品物がないのよ」
「別に何でもいいんだろう?」
「タオルもきららに可愛いのはあげたし、食器も幼稚園のバザーに出したし」
「僕も探してみよう」
書斎の机の中を覗く。
インクの切れた万年筆。
香典返しのハンカチ。
賞味期限の切れたチョコ。
銀行でもらったメモ帳。
本当に何もないな。
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