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第三百二十七話

 今日は何だか風邪を引いたようだ。

 朝から咳も出るし、なんだか寒気がする。

「インフルエンザだといけないから、じんたちに来ないように連絡するわ」

「ああ、そうだね。熱はないけど」

 家内は電話をした。

「おばあちゃんよ。おじいちゃんが風邪みたいよ」

 すると、急に笑い出した。

「やだ、いつのこと?」

 娘と二人で私のことなど全く気にせず、噂話に花が咲いている。

 すると、ケータイにじんから電話。

「さびしいよ」

 

 遺産は孫にやる!


 

 


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