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第三百十七話

 風呂上りにタオル一枚で台所へ行き冷蔵庫を開ける。

 ビールが冷えている。

「うーん、うまい!」

 寒い時でも熱い体にビールは最高。

 さて、パジャマを着て食卓へ。

 家内が物置からガスコンロを出してきた。

「あなた、今日は豆乳鍋よ」

「あ、いいね」

「グラスも冷やしていたの」

「おお、気が利くねえ」

「あら、ビールがない」

「飲んだよ」

 キラーン。

 家内の目が光る。

「五百のビールよ! 半分こよ!」

 家内の目から涙。


 泣くことはないだろ!

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