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第三百十二話

 朝から這いつくばってストレッチだとか。

「なんだか見たくないような図柄だな」

「放っておいて」

 家内は全身が寒さで肩こり状態だとかで、これをすると気持ちがいいそうだ。

「おばあちゃん、何してるの」

 じんが興味津々で近づいてきた。

「手を伸ばして土下座のような格好をすると背中がすっきりするの」

「ふーん」

 すると、じんが家内の前に立ってこう言った。

「おい、私の言うことをよく聞け!」


 どうも王様の気分になるみたいだな。

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