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第三百五話
台所がやたらと静かだ。
こういうときは家内が一人で美味しいものを食べていることが多い。
「何してるの」
後姿に声を掛ける。
びくっとした背中で大体予想がつく。
「ふぁーい」
その間延びした返事。
振り向いた顔には涙がいっぱい。
「どうしたんだい」
家内が泣くなんて余程のことだ。
思わずいろいろと考える。
だが、私は何もしてないぞ。
「あなたが声を掛けるからいけないのよ」
「ん?」
「あわてて熱いお芋を飲み込んじゃった」
ふん!
台所がやたらと静かだ。
こういうときは家内が一人で美味しいものを食べていることが多い。
「何してるの」
後姿に声を掛ける。
びくっとした背中で大体予想がつく。
「ふぁーい」
その間延びした返事。
振り向いた顔には涙がいっぱい。
「どうしたんだい」
家内が泣くなんて余程のことだ。
思わずいろいろと考える。
だが、私は何もしてないぞ。
「あなたが声を掛けるからいけないのよ」
「ん?」
「あわてて熱いお芋を飲み込んじゃった」
ふん!
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