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第二百九十五話
朝から家内が大声で何かを叫んでる。
チラシを持つ手が震えてる。
「なんだよ、近所迷惑だろ」
「だって、ほら、当たったの」
「何が? 六億円か」
「違うわよ、商店街の二等賞」
「賞品は」
「カシミアのマフラー」
「ほう、よかったじゃないか」
「嬉しいけど複雑」
「どうして」
「年末に当たると、もう後は何にも当たらない気がするわ」
「気のせいだよ」
「あーあ六億もきっとダメだわ。商店街で運が尽きるなんて」
考えすぎだと思うのだが。
朝から家内が大声で何かを叫んでる。
チラシを持つ手が震えてる。
「なんだよ、近所迷惑だろ」
「だって、ほら、当たったの」
「何が? 六億円か」
「違うわよ、商店街の二等賞」
「賞品は」
「カシミアのマフラー」
「ほう、よかったじゃないか」
「嬉しいけど複雑」
「どうして」
「年末に当たると、もう後は何にも当たらない気がするわ」
「気のせいだよ」
「あーあ六億もきっとダメだわ。商店街で運が尽きるなんて」
考えすぎだと思うのだが。
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