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第二百八十話

 昼間にベッドで本を読む。

 暖かくした寝室は気持ちいい。

「あなた、ちょっと」

 下から家内が呼ぶ。

「なんだい、読書してるのに」

「ホワイトシチューを作ったの」

「あ、うまそうだな」

「でもね、ジャガイモが固いのよ」

「それはいかんな」

「でしょう?」

「うん、だから、なぜ呼んだの」

「これは明日食べることにして、今日は外で食事しましょう」

「え、寒いよ。風だって吹いてるし」

「じゃ、固いイモのシチューよ」


 ずるい、確信犯め!

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