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第二十八話

 いい匂いだ。

「ホットケーキを焼いたわよ」

「久しぶりだな」

 そこへバタバタと走って来るのはハイエナ親子の娘と孫。

「あら、いいところに来たわ」

「おばあちゃん、僕食べる」

「あら、もう粉がないの。おばあちゃんのをあげるわ」

 慌てて食べ始める私に、みんなの冷たい視線。

「いやあね、おじいちゃんたら」

「あなた、私にも分けてくださいよ」

 しぶしぶ一口渡す。

 ホットケーキは私の大好物なのに。


 しょっちゅう帰ってくる娘は嫌だ。

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