前へ目次 次へ 27/612 第二十七話 本屋で立ち読みをすると、どの本も買いたくなる。 だが買うと満足してしまって積ん読状態になる。 そんな理由で本が溢れかえる書斎。 「この間買った本見せて」 「何の本?」 「あなたが面白そうだって言ってた本」 「タイトルは?」 「忘れたわ、暇なの。面白い本貸して」 「どれがいいかな」 「あなたがお薦めの本でいいの」 「いや、どれも面白いは面白いけど」 家内の怪しむ目つき。 「読んでないのね」 聞こえないふりをして散歩に出る私。