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第二百六十八話

 新聞を読んでいた家内が叫ぶ。

「あら、大変」

「どうした」

「結婚したんだって」

「誰が」

「あの体操のイケメン」

「ほう、めでたい」

「だけどつまんない」

「別に彼氏ではないんだからいいだろ」

「それはそうだけど。なんだかねえ。あのゴルファーも彼女いるし」

「若いんだからいいじゃないか」

 家内はひとしきりため息をついた後、テレビをつける。

「あら、可愛いわあ。この子、美少年コンテストですって」


 そう、次はその子なんだね。

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