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第二百六十六話

 私がコーヒーを淹れよう。

 カップをあっためて。

 ドリップ式のコーヒーを二つ封を開ける。

 今はいい香りだが安いと匂いが持続しない。

 お湯を注ぐ。

「あら、あなた私の分も?」

「ああ、淹れてるよ」

「ありがとう。お菓子何かなかったかしら」

「さっきコンビニで買ってきたよ」

「へえ、どういう風の吹き回し?」

「心外だなあ」

 そこへ娘も登場。

「あら、いいわね。私もちょうだい」

「あいよ」

「だからか」

「何が?」

「急に雨なの」


 ふん!

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