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第二百六十二話
筆を取り出して珍しく墨をする。
「あら、珍しい。書道の練習なの?」
「ああ、たまには書きたくなる」
「ふーん」
静かに墨の匂いを楽しみながら何を書こうかと考える。
かなの練習でもしよう。
そこへ孫がやって来る。
「おじいちゃん、何してるの」
「字の練習」
「教えてあげようか」
「何を?」
「字でしょ。僕ひらがな書けるし」
「私も書けます」
「だって、知らないから練習するんでしょう?」
「上手くなるためにです」
「ふーん」
もう!
筆を取り出して珍しく墨をする。
「あら、珍しい。書道の練習なの?」
「ああ、たまには書きたくなる」
「ふーん」
静かに墨の匂いを楽しみながら何を書こうかと考える。
かなの練習でもしよう。
そこへ孫がやって来る。
「おじいちゃん、何してるの」
「字の練習」
「教えてあげようか」
「何を?」
「字でしょ。僕ひらがな書けるし」
「私も書けます」
「だって、知らないから練習するんでしょう?」
「上手くなるためにです」
「ふーん」
もう!
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