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第二百五十八話

 みかんをひたすらこたつの上に並べているじん。

「何してるの」

「みかんを並べてるの」

「それは見たらわかるけど」

「箱いっぱいのみかんをここに並べるとどうなるかなあって」

「ほう、全部乗せるのか」

「うん」

 そばから家内が手を出す。

「一個ちょうだい」

「私もちょうだい」

 娘も出す。

「僕も」

 婿の宏君も一つ。

 私も一つ。

 じんも一つ。

 みんなが数個ずつ食べると、こたつの天板が半分以上見えてきた。

「すごいねえ」

 食べ過ぎに注意。



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