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第二百五十三話

 家内の体操を見ていると、体のどこに効いているのかさっぱりわからない。

「おい、背中で手をつなぐんじゃないのか」

「そんなこと言ったって、届かないもん」

 右手は上から左手は下からだが、十センチも開きがある。

「もっと体をねじったら」

「これで精いっぱい。あなたもやってみたら?」

「いや、遠慮するわ」

 汗もあまりかかずに終了。

「ふーっ、いい運動だったわ。お茶にしましょう」

 ここで甘いココアだと?

 

 これでいいのだろうか。

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