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第二百四十五話

 あ、野良猫がうちの庭でふんをする。

「しっ!」

 家内が追い払おうとするが、ここがトイレと決めてるようで動かない。

「あなた、あの猫、最近うちでふんをするのよ。いやだわ」

「だが、あの雑草の具合がちょうどいいんだろうな」

「何言ってるの、今日はあそこだけど、昨日はあなたの小松菜の上よ」

「えっ、それはいかん! 追い払ってやる!」

 急に腹が立ってきて、庭に出る。

 すでに姿は見えない。

「どこだ、ふんは」

「やだ、足の下よ」

 

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