238/612
第二百三十八話
新聞を開いてこのインクの匂いを嗅ぐ。
結構これが好きなのかもしれない。
「あなた、お茶とコーヒーどちらにする?」
「ああ、紅茶が飲みたい」
「あのね、私はお茶かコーヒーって言ったの」
「私は紅茶が飲みたい」
「ないの!」
「ないのかあ」
「なんでないものをほしがるのかしらねえ」
「紅茶ぐらいどこかに入ってるんじゃないか」
「うん、探してみる」
押入れを覗いていた家内が叫ぶ。
「あった。この間の葬式のお返し」
なんだかなあ。
新聞を開いてこのインクの匂いを嗅ぐ。
結構これが好きなのかもしれない。
「あなた、お茶とコーヒーどちらにする?」
「ああ、紅茶が飲みたい」
「あのね、私はお茶かコーヒーって言ったの」
「私は紅茶が飲みたい」
「ないの!」
「ないのかあ」
「なんでないものをほしがるのかしらねえ」
「紅茶ぐらいどこかに入ってるんじゃないか」
「うん、探してみる」
押入れを覗いていた家内が叫ぶ。
「あった。この間の葬式のお返し」
なんだかなあ。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。