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第二百三十三話

 「あなた~」

 風呂場か?

 よせやい。

 いい歳して何を考えてるんだ?

「シャンプーの新しいのを取ってくださいな」

「何で自分で取らないんだ?」

「ほら、顔パック。瞼までやってるから見えないの」

「その時ぐらい外したらどうだ」

「ダメ、時間決めてるの」

 シャンプーを渡すと、

「これじゃない」

「これだよ。私が使ってるの」

「ううん、もっと小さくて高いの」

「同じじゃないのか?」

「うん、私のは美容院で買うの」

 

 くそ、知らなかった。


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