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第二百二十四話

 「きゃあ、やだあ」

 いつもの家内の悲鳴が聞こえる。

 ピーターとオオカミみたいなもので驚かない。

「どうした?」

「ほら見て、この顔」

 ものもらいで右目が見事に晴れてる。

「宴会でクマを着なくてもお岩でイケる」

「いやだあ、クマのダンス覚えたのに」

「お岩で踊ったらウケるぞ」

「つまんないわよ」

「いや、そんなことはないぞ。ちょっとやってみろよ」

「そうかな」

 普通踊らない。


 だが踊る家内。


 この面白さ、死ぬまで仲良くしよう。

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