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第二十二話

 墓参りに行くことになった。

 お供えのお菓子と数珠を入れる。

「おーい、軍手と雑巾、ペットボトルもいるなあ」

「はーい」

「そうだ、熊手が便利だからあれも持って行こう」

「はーい」

「落ち葉やごみを入れる袋もいるぞ」

「はーい」

 二人でマイカーに乗っていざ出発。

 せっせと掃除をして綺麗になった墓。

「あなた、お線香は?」

「お前だろ?」

「あなたが仏壇の前にいたのよ」

「お前が確認しなきゃ」

 家内の沈黙。


 しまった!


 暗い墓参り。

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