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第二百十話
秋晴れの下、地区運動会だ。
「パパ頑張って」
「うん」
宏君はびっくりするぐらい足が速い。
じんを背負っても速い速い。
「惚れるわあ」
あほらしい娘のセリフに夫婦で呆れる。
「でも、確かにかっこいいわねえ。宏さん」
「でしょう? じんもパパに似てほしかったわ」
ちらちら私を見る娘。
「悪かったな」
さて、その孫はさっきから笑顔をふりまいている。
用意、ドン。
「手を振ってないで、じん走って」
ほら、私に似て愛想がいいんだよな。
秋晴れの下、地区運動会だ。
「パパ頑張って」
「うん」
宏君はびっくりするぐらい足が速い。
じんを背負っても速い速い。
「惚れるわあ」
あほらしい娘のセリフに夫婦で呆れる。
「でも、確かにかっこいいわねえ。宏さん」
「でしょう? じんもパパに似てほしかったわ」
ちらちら私を見る娘。
「悪かったな」
さて、その孫はさっきから笑顔をふりまいている。
用意、ドン。
「手を振ってないで、じん走って」
ほら、私に似て愛想がいいんだよな。
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