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第二十一話

 近所を家内と散歩。

「膝が痛いの」

「運動不足だろ」

「そんなはずないわ、家事はほとんど私だし」

 それぐらいと言いたいが不毛の戦いになるから言わない。

 すると家内の友人に出会った。

「あら、お二人で散歩?」

「ええ」

「私なんか、どうやって一人で出ようかとそればっかり考えてるのに」

「あらそう」

「ええ、面倒なんですもの」

 そうなのか。

 友人と別れてこう言った。

「病院で膝も診てもらえよ」

「うん」



 優しくしないと捨てられる。

 



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