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第二百四話

 「あれ~っ!」

 洗濯機を覗きながら家内が悲鳴をあげる。

「どうしたんだよ」

「やだやだ! あなたでしょう」

「何が?」

「ティッシュをポケットに入れたまま、洗濯機に入れたでしょう」

「え? 覚えがないけど」

「いつもそうなんだから」

 プンプン怒りながら家内がガムテープを持ってくる。

「はい、これで取ってちょうだい」

 だが、僕の洗濯物にポケットはない。

「あら私のエプロンだったのね」

 知らん顔して干す家内。


 おい、謝らないのか!

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