181/612
第百八十一話
テレビ台の引き出しから見つかった古いビデオ。
タイトルには娘の名。
懐かしいが、このDVDのデッキでは見ることができない。
近くのカメラ店に持っていく。
「おや、三十年前ですか」
「ええ、娘の一歳の誕生日や宮参りが入ってるはずなんです」
数日後、届いたディスク。
「少しカビも生えてましたよ」
ひととき幸せな気分になる。
「まあ、可愛いこと!」
家内の嬉しそうな声。
そして、私たちの若いこと。
「あなた、髪があったのねえ」
テレビ台の引き出しから見つかった古いビデオ。
タイトルには娘の名。
懐かしいが、このDVDのデッキでは見ることができない。
近くのカメラ店に持っていく。
「おや、三十年前ですか」
「ええ、娘の一歳の誕生日や宮参りが入ってるはずなんです」
数日後、届いたディスク。
「少しカビも生えてましたよ」
ひととき幸せな気分になる。
「まあ、可愛いこと!」
家内の嬉しそうな声。
そして、私たちの若いこと。
「あなた、髪があったのねえ」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。