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第百七十六話
くしゅん。
孫の鼻水が止まらない。
「おい、風邪か?」
「違うの。僕はおじいちゃんの本箱を開けて本をとるとこうなるの」
すると、娘が孫を抱き寄せた。
「おじいちゃんの本箱はつついちゃだめよ」
そうだ、私の許しもなく本をいじるなんて十年早いぞ。
「あそこの本はどれも古くてダニがいるのよ、きっと」
「なんてことを言うんだ。失礼だな」
「だって、机の上のならまだしも、あの本箱の中はずっと古い本でしょう?」
確か昭和の……。
くしゅん。
孫の鼻水が止まらない。
「おい、風邪か?」
「違うの。僕はおじいちゃんの本箱を開けて本をとるとこうなるの」
すると、娘が孫を抱き寄せた。
「おじいちゃんの本箱はつついちゃだめよ」
そうだ、私の許しもなく本をいじるなんて十年早いぞ。
「あそこの本はどれも古くてダニがいるのよ、きっと」
「なんてことを言うんだ。失礼だな」
「だって、机の上のならまだしも、あの本箱の中はずっと古い本でしょう?」
確か昭和の……。
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