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第百六十七話

 雷がゴロゴロ鳴っている。

 膝から離れようとしないじん。

「ちょっとトイレに行かせてくれ」

「僕も一緒に行く」

「じゃ、先に行っておいで」

「いやだ、おじいちゃんと一緒に行くの」

「仕方ないなあ」

 じんが閉めちゃいやだというから、開け放しておしっこをさせる。

「次は私だ」

「閉めちゃやだ」

「そ、そんな、いやだよ、おじいちゃんは閉めてくれないと出るものも出ん」

 ゴロゴロピカピカーッ。

「閉めないでーっ!」



 ああ、恥ずかしい。

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