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第百五十二話
今日は近所の理髪店に行った。
ここの奥さんはいつ見てもニコニコと機嫌が良くて最高だな。
黙って現れるのは店主。
無口で気難しい。
奥さんは冷たい麦茶を出してくれる。
「さあ、まあお茶でもどうぞ」
「あ、どうも」
「もう、この店閉じるんです」
「えっ、どうして」
「息子が一緒に暮らそうって」
「そうですか」
「五十年以上もやってきたけど客が減って。男も美容院へ行く時代ですからね」
散髪が済むと無口な店主が深々と頭を下げた。
今日は近所の理髪店に行った。
ここの奥さんはいつ見てもニコニコと機嫌が良くて最高だな。
黙って現れるのは店主。
無口で気難しい。
奥さんは冷たい麦茶を出してくれる。
「さあ、まあお茶でもどうぞ」
「あ、どうも」
「もう、この店閉じるんです」
「えっ、どうして」
「息子が一緒に暮らそうって」
「そうですか」
「五十年以上もやってきたけど客が減って。男も美容院へ行く時代ですからね」
散髪が済むと無口な店主が深々と頭を下げた。
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