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第百五十一話
昼寝をしている孫の隣でごろりと横になる。
まだまだ赤ちゃんの匂いがする。
甘いというかミルクのようなそんな匂い。
「ホントに寝ると可愛いものねえ」
その傍を散歩してきた夫が通る。
「あなた、若くないのにこんな暑い日に外に出ちゃだめよ」
「余計なお世話だ。本屋に行ってたの」
「うっ、何だか臭い」
「失礼だな。獣みたいに言うな」
獣? そんなことは口が裂けても言えません。
夫も昔はミルクの匂いがしたのかしら?
今は加齢臭ね。
昼寝をしている孫の隣でごろりと横になる。
まだまだ赤ちゃんの匂いがする。
甘いというかミルクのようなそんな匂い。
「ホントに寝ると可愛いものねえ」
その傍を散歩してきた夫が通る。
「あなた、若くないのにこんな暑い日に外に出ちゃだめよ」
「余計なお世話だ。本屋に行ってたの」
「うっ、何だか臭い」
「失礼だな。獣みたいに言うな」
獣? そんなことは口が裂けても言えません。
夫も昔はミルクの匂いがしたのかしら?
今は加齢臭ね。
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