前へ目次 次へ 15/612 第十五話 趣味の文学講座に向かう。 講師はスタイルのいい若菜先生。 「こんにちは」 「今日も前の席に座っていただけるんですね」 「ええ、お話がとても面白いので」 「そう言っていただけると嬉しいです」 そこへ、気障な男がやって来た。 「若菜先生、この花が家に咲いてましてね。どうぞ」 「あら、ラナンキュラス」 そんな花が庭に? 嘘つけ。 ちらりと私を見て小鼻が膨らんだ。 自慢気な顔だ。 我が家の庭にはタマネギ、ブロッコリー、ニンニクか。