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第百四十六話

 ソファに寝転んでテレビを見る。

 足で扇風機のリモコンを操作する。

 ステテコにアンダーシャツ。

「アイスでも食べよう」

 二階から洗濯物を干している家内が吠える。

「アイスは私にも置いといてよ~」

「ああ、あと一つ残ってるよ」

 そこへ銀行の営業マンがやって来た。

「あら、担当が変わったのね」

「はい、鈴木二郎です。二十三です」

「暑いからお一つどうぞ」

 一つしか残ってないアイスを気前よく差し出す家内。


 なんだよ、やるのかよ。


 

 


 

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