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第百四十五話
包丁を研ぐ。
静かに張り詰めた雰囲気の台所。
「何やってるんだい」
夫が邪魔をする。
「これ見て分かんない?」
「おう、包丁を研いでるのか」
そうよ、とてもよく切れるように。
暑い肉も骨もバッサリと。
「ついでに、これも磨いてもらえないかい」
持ってきたのは園芸用のはさみ。
ちらっと鋭い視線を浴びせているのに気付かない夫。
「あなたが研いだら?」
「肩が痛くてね」
嘘ばっかり。
昨日ゴルフに行ったでしょ。
今晩は骨付きカルビ。
包丁を研ぐ。
静かに張り詰めた雰囲気の台所。
「何やってるんだい」
夫が邪魔をする。
「これ見て分かんない?」
「おう、包丁を研いでるのか」
そうよ、とてもよく切れるように。
暑い肉も骨もバッサリと。
「ついでに、これも磨いてもらえないかい」
持ってきたのは園芸用のはさみ。
ちらっと鋭い視線を浴びせているのに気付かない夫。
「あなたが研いだら?」
「肩が痛くてね」
嘘ばっかり。
昨日ゴルフに行ったでしょ。
今晩は骨付きカルビ。
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