前へ目次 次へ 14/612 第十四話 朝から食欲旺盛な家内がキャベツの千切りをする。 トントントントン、ガクッ。 「痛~い」 指でも切ったのか、こう言う時に声を掛けないとあとで痛い目に会う。 「大丈夫か?」 「あいたたた」 指ではなくて肩を押さえている。 「一体どうしたんだ」 「五十肩よ。何しても痛いわ」 「そうか、年齢には逆らえないな」 「私だけが台所するというのは無理なのよ」 ヤバい。 「ワンワン」 ナイス。 シロ、いいぞ。 「散歩に行って来る」 実に賢い犬だ。