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第百三十六話
花火を買ってきた。
線香花火を二人で楽しんだのは結婚したての頃だった。
浴衣を着た家内は初々しくて可愛かった。
「ただいま、ホラ」
「あら、花火ね。じんは来ないわよ」
「ああ、久しぶりに私たちだけでやってみよう」
「まあ、素敵ね」
家内はいそいそと二階へ上がった。
紺の浴衣かな?
それとも白地にユリの柄か?
久しぶりの浴衣だぞ。
「あれ、その浴衣は」
「うん、温泉で買ったのよ」
「俺のだよ」
「だって、前が合わないんだもん」
花火を買ってきた。
線香花火を二人で楽しんだのは結婚したての頃だった。
浴衣を着た家内は初々しくて可愛かった。
「ただいま、ホラ」
「あら、花火ね。じんは来ないわよ」
「ああ、久しぶりに私たちだけでやってみよう」
「まあ、素敵ね」
家内はいそいそと二階へ上がった。
紺の浴衣かな?
それとも白地にユリの柄か?
久しぶりの浴衣だぞ。
「あれ、その浴衣は」
「うん、温泉で買ったのよ」
「俺のだよ」
「だって、前が合わないんだもん」
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