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第百二十八話
へそを出していたわけではないが風邪をひいた。
「ゴホゴホ」
「あら、夏風邪ね」
「ああ、窓も開けてたし」
「いい風だったわ。私は心地よく寝たのに」
「君は風邪もひかないね」
「そう、若いから」
「一つしか違わん!」
「ごめんなさい、細胞が若いのかしら」
家内の飲んでるプラセンタとやらは高い。
以前私が飲もうとするとこう言った。
「あなたはいいの」
「どうして」
「これはお肌に効くの」
「じゃ、私も」
「あなたのはこれ」
青汁か。