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第百二十五話

 ランチに出かけたの。

 夫は家でインスタント焼きそばでも食べているかしら。

 たまには私も友だちとランチしたい。

「待った?」

 友だちがレストランの前でケータイをいじってる。

「ううん、今来たんだけど、孫が熱出したって」

「あら、ママはどうしたの」

「仕事なの。迎えに行ってくれって」

「まあ、残念ね」

 友だちの後姿を寂しく見送る。


 折角予約したんだもの。

 そうだ!

「私とデートしない?」


 暇な人って、夫しか思い浮かばなかった。

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