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第百十八話

 庭の手入れをする。

 芝生も雑草も伸び放題。

「さて、アサガオを植えよう」

 すると、近所の一年生が庭を覗いてる。

「おじさん、アサガオ植えるの?」

「ああ、そうだよ」

「僕も学校で植えたよ」

「そうかい」

「あのね、指の曲がるところまで掘ってね、種を植えるの」

「ふーん」

「それでね、土を優しくだよ」

「ああ」

 知ってると言いたいが黙って聞く。

「支柱はないの?」

「あるよ」

 だんだん声が近づいて、いつの間にか隣で指図していた。

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