前へ目次 次へ 106/612 第百六話 くるくると三角定規に人差し指を入れて回している孫。 「おじいちゃん、こんなことできる?」 得意そうに見せてくれる。 そこで、もっと高速でやって見せた。 「すごいねえ」 パチパチと手を叩いてくれる。 「あら、おばあちゃんは座布団も回せるわよ」 「え? ホント!」 得意そうな家内の顔。 「すごいねえ! おじいちゃんは?」 こうなるともう競い合うしかない。 「ほら、腹芸ってね」 すると、そこへ現れた娘。 「お父さん! 何教えてるの!」