前へ目次 次へ 104/612 第百四話 あれれ、家内が浴衣を出している。 「おい、今日はお祭りか?」 「まだだけど、久しぶりに着てみようと思って」 紺の地に紫のアヤメが美しい浴衣。 これに金茶の帯が良く似合う。 素足には黒塗りの下駄。 日本人女性の美しい姿はやはり和服。 妙に期待して待ってると着替えて出てきた家内。 「浴衣ももう少し大きいのにしないと前がはだけちゃう」 汗を流しながら話す家内は、平幕優勝力士に似てる。 昔のように胸高に帯も着けられないのか。