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もう一度 暁の空を  作者: ことほぐ 
7/13

蒼昊

タイトルの蒼昊はそうこうと読みます。青い空ことです

 

 春昼で太陽が空の高い位置になる頃、生徒は各クラスに戻った。

生徒同士簡単な自己紹介して、教室の席決めて、下校となった。


「雪華は何の部活にはいるの?」

 この学校は、1年生は全員に何かの入部が必須と決められている。その後、スポーツ推薦で入学した生徒以外は、2年から受験の関係で各自に任意で続けてもかまなうそうだと、先程の生徒会役員から説明あった。


「私は陸上部にしようかな」

「えぇぇー またまた意外ね、なんか楽器を奏でているのが似合うのに~」

「まあ、少しだけピアノは弾けるよ」

「、、、どんだけ雪華はハイスペックなの。美少女でスタイルもいいわ、天は二物を与えずじゃないの、世の中不公平だわ」 

琴葉のびっくり声に、淡く苦笑しながら そのあと夕食をとるため食堂に行った。


食べながら、琴葉に希望の部活を聞いてみた。

「うーん、親が、お前はガサツだから、茶道か華道がいいんじゃないかとい言われた。、、、、、」

「見学してからになるけど、茶菓子があるから茶道かな。雪華 お願い、一緒に見学に行ってほしいの」

甘いお菓子が好きな理由だ。私は、軽くうなづきながら了承の返事とした。

「茶道と華道は週一回だし、複数の部に入部できるみたいよ」


 夕食が終わり自室で戻ってから、琴葉が思い出したように話しかけてきた。

「今年の3年の生徒会 やばいよね。みんなイケメンでキャラクターが乙女ゲームみたい!」

「生徒会長は、優しい正統派王子様でしょう。副会長は、絶対冷血な氷の王様よ。会計の白石淳一は、小うるさいワンコキャラの騎士で決まり!!」

「あとは、書記の高橋さんは、3人に守られる甘やかされたお姫様だよね」

私は、「定番の悪役令嬢もいないと、誰かいる?」

「、、、、、うーん 雪華がもっと苛烈な性格だったら、悪役令嬢が似合うと思う。でも、雪華は、雪の女王だよ」

「、、、嫌よ!どっちも悪役でしょう」少し早口で返した。

「ごめん、でも、どっちも美人は鉄板だし、まあ雪の女王は名前をもじったけど、イメージよ、雪華は背も高いし、落ち着いているし、気品があるし、褒めてるの!」

琴葉は上目遣いでシュンとしてしまったので、その謝罪をうけた。


 雪の女王の物語は、童話の話で冷たい心を持ったひとりぼっちの女王が、捉えた少年に呪いをかけて連れ去る。その後に幼馴染の少女がひたむきな愛と勇気で雪の女王の城から救い出す話。

 『真実の愛』は主人公側で、悪役は『凍り付いた心』この関係性は、透明な氷の壁に隔たれている。

 父親の中では、継母とは真実の愛で、母は悪役だったのだろう。主人公である二人は、ハッピーエンドで終わり、母は失意の中自ら死を選んだ。不条理だ。人が傷ついた上の幸せはどのようなものだろうか。わからない。だから、この世界では周り見えない氷壁を囲まれないと、私の弱い心を守るために必要だから、、、


 その夜に父親からメッセージがあった。

【教育費は義務だから、これまで通りにお前の口座に振り込む】

スマホを見てから、暝色の空を空っぽの瞳で見つめた。


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