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◆◆市立第四中学校 生徒会記録  作者: 雨宮 叶月


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天使様に関する言い伝え①  『◆◆市に伝わる怪奇現象』より一部抜粋

・天使様のこっくりさん

 通常のこっくりさんは「こっくりさん、こっくりさん、おいでください」と言って始まる。

 【用意するもの】

 五十音表に「はい」「いいえ」、鳥居を付け加えたもの

 十円玉

 【ルール】

 十円玉の上に指を置き、こっくりさんが終わるまで離してはいけない

 【流れ】

 2、3人程度で机を囲み、鳥居の位置に10円玉を置く。全員で人差し指を十円玉の上に置き、

「こっくりさん、こっくりさん、おいでください。もしおいでになられましたら『はい』へお進みください」と話しかける。十円玉が「はい」の位置に動いたのを確認して、聞きたい事などを質問する。一つの質問が終了したら「鳥居の位置までお戻りください」とお願いし、十円を鳥居の位置に戻させる。

 こっくりさんを終了するときは「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻り下さい」とお願いし、十円玉が「はい」に移動した後、鳥居まで戻る。「ありがとうございました」と感謝を述べて終了。


 

 しかし、『天使様のこっくりさん』は少し違う。

 【用意するもの】

 五十音表に「はい」「いいえ」、天使の羽を付け加えたもの

 カッターや包丁など、切れるもの

 小さな白い布

 【ルール】

 血を垂らした小さな白い布に指を置き、天使様のこっくりさんが終わるまで離してはいけない。もし離してしまったら『贄』にされて人間に戻ることはできないといわれている。また、参加していいのは人間のみ。ぬいぐるみなどを人数に数えてはいけない。『天使様のこっくりさん』をするときは1時間を超えてはならない。

 【流れ】

 ~9人までで机を囲み、天使の羽が描かれている場所に小さな白い布を置く。『天使様のこっくりさん』は9人以下であれば1人でも可能である。ひとりひとりカッターや包丁などの切れるもので指を切り、白い布に血を垂らす。なお、これは全員必須。

 全員血を垂らしたのを確認すると、「天使様、天使様、おいでください。もしおいでになられましたら『はい』へお進みください」と話しかける。白い布が「はい」の位置に動いたのを確認して、聞きたい事などを質問する。一つの質問が終了したら「天使の羽の位置までお戻りください」とお願いし、白い布を鳥居の位置に戻させる。

 ただし、ここで注意点がある。『天使様についてのこと』は絶対に聞いてはならない。また、からかいや冷やかし目的で行ってはならない。

 天使様のこっくりさんを終了するときは「天使様、天使様、お戻りになるお時間です。どうぞお戻り下さい」とお願いし、白い布が「はい」に移動した後、天使の羽まで戻る。「ありがとうございました」と心からの感謝を述べて終了。




・天使様とひとりかくれんぼ

 通常のひとりかくれんぼについて

 【用意するもの】

 手足のあるぬいぐるみ

 ぬいぐるみに詰められる程度の米

 縫い針と赤い糸

 自分の爪

 包丁、カッターナイフなどの刃物

 コップ一杯程度の塩水

 テレビ

 【事前準備】

 ① ぬいぐるみの綿を全て取り出し、代わりに米と自分の爪を詰める。

 ②切り開いた部分を赤い糸で縫い合わせ、余った糸はぬいぐるみに巻き付ける。

 ③ぬいぐるみに自分以外の名前をつける。

 ④ 隠れる場所に塩水を用意。

 【手順】

 ①午前3時になったら、ぬいぐるみに向かって「最初の鬼は〇〇(自分の名前)」と3回唱える。

 ②浴室に行き、水を張った風呂桶にぬいぐるみを入れる。

 ③部屋に戻り、家中の明かりを全て消してテレビを砂嵐の状態にする。

 ④目を閉じて10秒数えたら、刃物を持って風呂場へ行き、「△△(ぬいぐるみの名前)見つけた」と言ってぬいぐるみを刺す。

 ⑤「次は△△が鬼だから」と3回言い、塩水を持ったまま隠れ場所に移動。

 【終了方法と注意点】

 ひとりかくれんぼを終了する際は、以下の手順と注意点を守ってください。

 コップの塩水を半分口に含んでぬいぐるみを探すこと。

 ぬいぐるみを見つけたら、コップに残った塩水をかけ、口に含んだ塩水を吹きかけること。

 「私の勝ち」と3回唱えれば終了。

  ぬいぐるみは燃やして処分すること。

 隠れている間は声を出さず、静かにすること。

 儀式は1〜2時間で必ず終了させること。

 途中で家の外に出たり、明かりをつけたりしてはいけないこと。

 万一に備え、出入り口の鍵は開けておき、友人に連絡が取れるようにしておくこと。



 『天使様とひとりかくれんぼ』について

 【用意するもの】

 手足のあるぬいぐるみ

 白い布

 ぬいぐるみに詰められる程度の米

 縫い針と赤い糸

 自分の爪

 包丁、カッターナイフなどの刃物とはさみ

 コップ一杯程度の塩水

 テレビ

 【事前準備】

 ①ぬいぐるみの綿を全て取り出し、代わりに米と自分の爪、髪の毛、血を詰める。

 ②切り開いた部分を赤い糸で縫い合わせ、余った糸はぬいぐるみに巻き付ける。

 ③隠れる場所に塩水を用意。

 ④白い布をはさみで羽の形に切り、ぬいぐるみに付ける。

 ⑤「天使様」と書いた紙を部屋の壁に貼る※何枚でも良い

 【手順】

 ①暗い時間になったら、ぬいぐるみに向かって「天使様、天使様、最初の鬼は〇〇(自分の名前)です」と3回唱える。

 ②浴室に行き、水を張った風呂桶にぬいぐるみを入れる。

 ③部屋に戻り、家中の明かりを全て消してテレビを砂嵐の状態にする。

 ④目を閉じて10秒数えたら、刃物を持って風呂場へ行き、「天使様、見つけました」と言ってぬいぐるみを刺す。このとき、羽を片方刃物で切り落とす。

 ⑤「次は天使様が鬼です」と3回言い、塩水を持ったまま隠れ場所に移動。

 【終了方法と注意点】

 『天使様とひとりかくれんぼ』を終了する際は、以下の手順と注意点を守ってください。

 コップの塩水を半分口に含んでぬいぐるみを探すこと。

 ぬいぐるみを見つけたら、コップに残った塩水をかけ、口に含んだ塩水を吹きかけること。

 「私の勝ち」と3回唱えれば終了。

  ぬいぐるみは燃やして処分すること。

 隠れている間は声を出さず、静かにすること。

 儀式は1〜2時間で必ず終了させること。

 途中で家の外に出たり、明かりをつけたりしてはいけないこと。

 出入り口の鍵は閉めておくこと。

 『天使様とひとりかくれんぼ』で起きた異常については口外しないこと。

 ぬいぐるみを探すとき、風呂場にいるとは限らない。また、途中で何が起こっても塩水を吐かないよう注意すること。





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