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◆◆市立第四中学校 生徒会記録  作者: 雨宮 叶月


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音声ファイルの書き起こし

 ※保存されていた音声ファイルを書き起こす。なお、雑音が多く聞き取れない部分もあったが、それは省略する。


 男「そういえば、神様と天使様についての言い伝えが本に載ったらしいですね。」

 女「あぁ、そうだな。すごく滑稽だ。本当は神様なんていないのにな。」

 男「はははっ、そんなこと言わないでくださいよ。その情報をやすやすと信じている人たちが可哀そうでしょう?」

 女「天使様、って一体誰なんだっけ?」

 男「恐らく幻想ですね。あの時期は、薬か何かで、集団催眠、または洗脳のような状態でしたから。まあ、夢を見たくなるのも分かりますがね。」

 女「で、神様は?」

 男「神様は……その土地を治める人、もしくは人々のリーダーだったのではないでしょうか。忙しくて顔をあまり出さなかったからか、『そういう存在』でしか認識されなかったのかもしれませんね。」

 女「はっ、人々は愚かだからな。勝手に人に期待して、勝手に失望する。口汚く罵ってきたかと思えば、立場が逆転すると気持ち悪い甘ったるい声で命乞いをする。だから私は人が嫌いだ。」

 男「そういう貴方も人なんですからね。私は特別でしょう?」

 女「ああ。特別だ。」

 男「ふふふ。でも、私は意外とあの言い伝え、好きですよ。だって美しいじゃないですか!堕天使が笑っているところとか、人に裏切られるところとか。」

 女「それは分かるな。赤目だったか?その堕天使とやらは。」

 男「そうみたいですね。まあそういうこともあるでしょう。ずっと、ずうっと昔から現れた突然変異だから詳細がよく分からない。そういうものですね。」

 女「『堕天使』は、最初と途中からでは本当は人が代わっているだろう?途中は……不吉な痣を出現した女子だったか、それとも恋人と駆け落ちした女子だったか、それとも別の女子か……。……ダメだな、思い出せん。」

 男「誰でも良いでしょう。大切なのは今なんですから。はは、祟り神様?おかしなことを言うものですね。あれは人々が、美しかった貴方と私が結ばれるのに激怒しただけなのに。おっと、一体私は何を言っているのでしょう。終末が近づいているのかもしれません。」

 女「不吉なことを言うな。貴方はこれからも私のそばにいなければならないというのに。折角、二人だけの世界なのに。」

 男「ふふ、ここにいるとそう言う風に感じますねぇ。追手はすぐそばなのに。で、贄でしたっけ?書かれていた情報は。」

 女「ああ。笑えて来るな。あれは神様への謝罪のお供え物ではなく、いらぬ者を排除する風習なだけだ。自分たちの行動を正当化するために作られた話が膨張して、誤った方向に伝わっておるのだろう。」

 男「それは悲しいですね。人々は悪い方向にはすぐ変わっても、善良に変わることなんてできないのに。」

 女「本物の天使は一体何を指しているのか、そんなことは考えなくても良いな。神様は祠に閉じ込められたというが、本当におかしな話だ。

 だって、あそこには化け物がいるのだからな。」

 男「本当ですね。私たちは手に負えなくなった化け物が、力を増大させています。恐らく、最初の集団催眠にも関わっているでしょう。」

 女「原型は人間だったのかもしれぬ。今となってはどうでもいいが。」

 男「夢というのも不思議ですね。それは事実かもしれません。記憶が関わってきますね。本来は見えているのに、脳が見えないようにしているもの、それが現れている可能性もありますね。夢を操れるなら、私は貴方とずっといたいのに。」

 女「そういうことはさらっと言うな。」

 男「はははっ。本心ですよ。あの言い伝えは、最初は作り話だったのに、今ではいつの間にか本物が生み出された。恐ろしいものです。何度も何度も知られていくうちに、恐ろしいものがこの世に。私たちは許されなかったけれど。」

 女「やめろよ、それについてはあまり話したくないんだ。」

 男「すみません、そうですよね。では、その可愛い顔が苦痛に歪んで縋りつくような、恐ろしい話をしてあげましょうか。最後まで、最期まで、どうか一緒にいてくださいね。」


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