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そうして、私は


 それ以降、快感の虜となった私は…。

数回程、その人物と欲望を貪る行為を続けた。すると、どうであろう私の肉体は生きながらに腐敗しているかの様になっていったのである。


 そうだ。文字通りに私は、私でなくなっていった。生きる屍になっていった。


 皮膚は壊疽をし、崩れていく。ホラー映画のゾンビの様な肉体へと変貌した。きっと、近いうちに私は別人となるのであろう。生きながらに死んでいく肉体。意識は薄れ、記憶に差異が生じていく。脳が蕩けている様な感覚がある。


 いや…。実際に脳が蕩けているのだろう。


 人の視線が気になるから夜にしか出歩かなくなった。ふらふらとした足取りで夜の街を歩く。


 私は…。生ける屍となった。


 この少し後の事。


 巷では、とある噂が拡散された。


 【御伽噺の怪物を見た】と…。

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