犠牲者
まずは読んでくれてありがとうございます!
この小説は私が時間をかけて(?)書いたものなので楽しんでくれたら幸いです。
3章
「とりあえず座ろうか」と東さん
「とりあえず何か食べましょうか」と後藤さん
「キッチンどこかわかるんですか?」
「確かに知らないですね」
「私わかるわよ、ついてきて」と鳥塚さん
「手伝ってくれる人はきてね」
「じゃあ私も行くわ」と私
「じゃあ僕も」と東さんと康夫さん
「何食べたい?」
「沖縄なのでゴーヤチャンプルとサーターアンダーギーに一票」と田中さん
「僕達はいつもたべてるでしょう?まあ今日くらいはいいですけど」と東さん
「いいねそうしよう」
「じゃあ行ってくるね」
「では僕達も準備を始めようか」
いまは午後7時夕食の時間である。
「「いただきます」」私達は食事を始めた。
「やっぱりゴーヤ苦いな、というか苦すぎないか?」と田中さん
「文句言わないでくんない?」と鳥塚さん
「まあまあ喧嘩しないで」と田中さん
そしてみんながサーターアンダギーを食べ始めた時
「ぎぃゃぁー!」と誰かが叫んだ
まさか、殺人が本当におこってしまったのか?そう思いながら声のする方を向くと鳥塚さんが震えていた。
「どうしたの?」と私
「いる!いるって!やつが!」
「ねーちゃん、落ち着けって、やつって誰だよ」
「いやもう口に出すのも恐ろしいわ」
「ま、まさかGからはじまる...」
「やめてっていったでしょ」
「ねーちゃん、ごめんって」
その時テーブルの端のほうからドサッと言う音が聞こえた
なんだろう?と思って音がした方を向くとそこには...
「田中さん!」と思わず私は叫んでいた
そこには田中さんが倒れていたのだ
まだ息はある、しかしすごく苦しんでいる
「ぐぅ、」と田中さんが呻いた
「誰か手伝って!」私は田中さんの背中を叩いて吐かせようとしたがすぐに意識を失ってしまった。
だめだこのままでは死んでしまうそう思った
「病院に連れて行きましょう、お願いです、手伝ってください!」と私は呼びかける
しかし、頷く人は1人もいなかった
みんな怯えているのだ私はそう思った
「わかりました、私がやりますから動かないでください」私は田中さんを運ぼうとする
「無理よ」と鳥塚さん
「何言ってるのよ、人が死にそうなのよ、諦めてたまるもんですか!」
「無理よ、だって...」
「なんですか!?誰も助けてくれないから無理なんじゃないんですか?」
「違うのよ、この島には...」
「この島には?」私は何か嫌な予感がした、これ以上進んだらもう戻れないような...
「この島には私達以外誰もいないの」鳥塚さんはそういった。
「そんな...でもなんで?」
「私達は」
「その話はやめにしましょう」と東さん
「どうしてですか?」
「やめましょう、みなさん部屋に行ってください私がどうにかします」
「見殺しにしろと言うんですか?」
「そうです、私達には出来ることがありませんから」
「なんでそんな簡単に言えるんですか!?」
「やめて!喧嘩したって田中さんは助からないでしょ!」と後藤さん
「でも、、」
「行こう、部屋に」
「...分かった」
そうして私は部屋に連れて行かれるのだった
その夜、私は人を見殺しにしてしまった、とそんな罪悪感が私の心を支配した
まだまだ続くつもりなのでよろしくお願いします