正体バレのピンチ&友達が出来た
一日が終わりなんとか乗り切った俺は
学園にある寮へ行く為に移動していた
それにしても・・・・・・ここはどこだ?
現在地は場所は何かの建物の外周部だ
寮のような窓が沢山ついてるから、ここ・・・?
それにしては女性物の洗濯物とか
窓にファンシーな小物が置いてある
ひょっとして男子寮ではない・・・・?
完全に迷っていた
手元にある案内資料を何度も確認する
あれー確かに男子寮はここにはずなんだけどな
自分が方向音痴だということをつくづく実感してまった
そんな時だった
「なぁいいだろ、俺と付き合おうぜ」
「・・・しつこい」
女の人が男の人に絡まれていた
女の子の方は壁際に追い込まれて逃げられないようにされている感じだった
男の方は金髪で髪の毛は整髪料で整えられてお金持ちっぽい感じだけど
なんかちゃらそうな感じ
女の人は黒髪の長髪で目元が鋭くキリッとした感じの美人な女の子だった
どこかクールな雰囲気を纏わせいる
「やめろよ、嫌がってるだろその子」
俺は金髪の男の手を掴んでこ行動を制止した
「なんだお前、俺が誰だか知ってんのか?俺は二年生でも成績上位で大企業の子息だぞ」
男は、自分が偉い立場みたいなことを言ってくるが
女の子どころ初対面の俺相手にも酷い汚い言葉使いしてる時点で
どのみち碌な奴じゃなさそうだ
「ふんっ」
俺は金的をお見舞いしてやった
「ぴょ・・・・あああああ・・・」
金的を食らった男は股間を抑えて地面に倒れこみ悶絶
「女の子に無理やり迫る最低な奴なのは変わりないだろ」
俺かビシッと言ってやると
「くそ・・・・・おぼえてろ!」
金髪男はそんな捨て台詞を吐き
股間を抑えながら、内股で情けなく走って逃げていった
「大丈夫でしたか」
「ええ、助けてくれてありがとう」
俺は女の子の方へと描けよ寄る
女の子の方も助けれたことへのお礼を述べた
「見返りなんてないけど・・・私はどうせ家が名家ってだけで落ちぶれて力もない・・・・」
・・・なんかこの人は訳アリの家っぽい感じだ
多分良家のお嬢様って感じでさっきの金髪男も家目当てで言いよってきたんだろう
でも、そんなこと俺には関係ない
助けたいと思ったから助けただけだ
「そんなの関係ない人を助けるのは当然だ」
俺はそう素直に自分の気持ちを伝えた
「変わってるわね・・・・・・あなた名前は?」
女の人は少し苦笑
名前を訪ねてきた
「翼・・・生間翼だ」
「良い名前ね、私は久遠寺麗」
女の人は久遠寺麗さんか・・・
そういえば、100年以上続いている有名な和菓子のお店で最近経営難だってどっかで聞いたような・・・
「ところでこっちは女子寮よ」
「迷っているようだけど、男子の貴方がこんなとこにいるといろいろ言われかねないから早く行った方がいいわ」
「あっちの道よ」
麗さんは女子寮とは反対方向の建物を指刺した
男子寮あっちだと教えてくれた
というかここは女子寮だったのか
やっぱり・・・俺は女子寮へ来てしまったのか!
「ありが・・・・っ!」
だけどそんな時だった
「体が熱い・・・・・」
まずい・・・こんな時に
男性化の変身が解け始めてきた
体が熱を帯び、両手を掴んで地面にへたりこむ
俺の体は徐々に女性になっていく感覚が襲う
「どうしたの?いきなり」
心配そうに麗さんが顔を覗き込む
このままじゃ麗さんに俺が本当は女の子だってばれちゃう
「時間が、もう・・・・・変身が解ける」
抵抗もむなしく、俺の体は完全に女性へと戻ってしまった
服の上からでも十分分かるくらい、ちょっとだけ胸が膨らんでいた
完全に麗さんに見られた
不正して入学したことがバレされたら、俺はもう学園にはいられなくなってしまう
「どういうこと・・・急に胸が膨らんで」
「あなた・・・・・・・・女の子だったの?」
麗さんは、急に目の前で胸が膨らみ
体が女になった俺を見て困惑していた
「お願い、私が本当は女ってこと秘密にして!」
俺は麗さんの肩を掴み必死に懇願する
「俺・・・私どうしてもここにいなくちゃけないの・・・・・理由は」
どうしてもやりたいことはある、でもそれは復讐だ
俺はもっと違う理由を頭の中で必死に探す
「そう、昔からヒーローになるのが夢だったの・・・・・でも女子の試験は基準以下で」
「だから変身状態で試験を受けたの」
・・・正直なんか心が苦しい
さっきまで、性別で嘘をついてたに
今度は理由で嘘をついたのだ
麗さんは何も悪くないのに
こっちの事情に巻き込んでばかりで
申し訳ない気持ちでいっぱいいっぱいだった
・・・やっぱり素直に退学すべきだよね
さようなら、私の学園ライフ!
「よく身体検査の時バレなかったわね・・・」
「・・・・・・」
しばしの沈黙の後
俺の心に諦めと覚悟が支配している時
麗さんから言われたのは意外な言葉だった
「あなたのことは黙ってるわ」
「いいの!?」
俺は思わず聞き返してしまう
「ええ、助けられたお礼よ」
さらに、麗さんは照れくそうに・・・
「それに、翼が良かったらお友達になって欲しいなって・・・・私少ないから」
お友達になって欲しいと言ってくれた
正直理由はよくわからないけど、バラさないでいてくれる上に
友達にもなってくれるなんて
いい人すぎるよ麗さん
「なるなる!これからお友達だね麗さん!」
俺は麗さんの両手をとってブンブンと振った後
「じゃあ行くから・・・ありがとう、麗さん!また女同士で話そう!」
俺は、に案内された男子寮へと走った
お父さん、お兄ちゃん
俺、この学園で初めての友達が出来た!
後で報告しなくちゃ!
翼が去った後
「一瞬、翼みたいな男の子だったらアリだな・・・って思っちゃたな」
「翼のことはどっちで見ればいいの・・・とりあえず、友達か」
麗はそんなことを口にしてていた
しばらくして俺は男子寮についた
さっき女性化して膨らんできた胸はトイレにかけこんで
サラシを巻いてなんとか抑えてきた
俺は寮母さんから案内された部屋番号のとこまで向かっていく
あったこの部屋だ、2205号室
俺は扉に手をかけた
部屋には明かりがついているから
先に他の新入生がいるのだろう
どんな子がルームメイトになるのだろう?いい人だといいな
ていうか、覚悟はしてたけど
変身が解けるタイミングの夜で男子と共同生活するとか、なかなかに危険な状態だ
ま、なんとかなるか!
俺は扉を開ける
そこにいたのは
「え?」
「お前は・・・」
そこにたのは朝入学式で出会った
英栖と騎士さんだった
「いやー、驚いたなまさか生間さんと同じ部屋だったなんて」
「フン・・・・・俺の邪魔だけはするなよ」
「俺もだよ・・・・まぁでも二人ともこれからよろしくな」
「うんよろしく、英栖も」
「分かったよ」
「とりあえず、今日は寝るか」
「おやすみ」
俺達、荷造りも明日に回して、おやすみの言葉を言って
それぞれベットで眠る
翼が寝静まった後、それは起きた
寝相が悪い翼はパジャマがはだけ
胸に巻いたサラシが見えていた
「ぐーぐーすーすー」
そしてそれを、小便の為偶然起きてしまった英栖が見ていた
英栖は寝ぼけ眼をこすって、何回も確認する
「・・・なんだこれ」
「どう考えてもおっぱいの膨らみだよな・・・・・」
「まてよ・・・今日見た更衣室でしっかり見たはずだ、胸はなかったしちんこもあった」
「とりあず・・・・・・・・見間違いだよな、疲れてんだろきっと」
英栖はそう納得して、もやもやしながらまた就寝につく