閑話:登場人物と設定まとめ
あまり多くはないのですが、登場人物をまとめておきます。
<登場人物>
・神原 美紗子
主人公。
30歳くらいで、過労による冠静脈が動脈硬化を起こし、心筋梗塞で死亡。
死後、天国に行くには徳が足りない、地獄に落ちて輪廻転生をするには不徳が少ない、そして選ばれし(笑)悪人のみが行く幽閉地・無間地獄に行くような膨大な不徳を持っている悪人でもない、中途半端なヒト。
かわいいもの好きで、裁きを受けている最中も、自分の担当する「えんま様」がかわいらしいことで、ひとめぼれし、『閻魔様のご近所さんになる』と一念発起し、天国へ行くため煉獄荘で徳を積むことに。
基本的にはお人よし。
・えんま様
物語のヒロイン。
美紗子の担当閻魔。もともとは現世のとある図書館の隣に建てられた地蔵だったため、図書館で勉強するまじめな人間たちの念により秀才となり、史上最年少で難関といわれる閻魔試験に合格した。
しかし、あまりに閻魔試験に早く合格しすぎたため、閻魔になる前に、閻魔秘書を経験しなかったり、死者との接点もなかったため、死者を三途の川から閻魔堂まで導く秘書のなり手がなかった。
何とか、閻魔になるまでの勉強をみっちりしたいと思っていた白河天子が秘書に収まったが、白河のほうが先に秘書候補を見つけてしまったが、自分の秘書候補がおらず、白河がずるずる秘書を続けていることに罪悪感を感じているところに、美紗子と出会い、自分を慕う姿から秘書として育てることに。
・白河 天子
えんま様の秘書。
閻魔秘書としてはもちろん、すでに閻魔としての腕も確かと言われている、閻魔秘書。本人が優秀だったため、同じく秀才のえんま様の秘書として勉強できるため、閻魔にならずにこのまま秘書を続けてもいいと考えていたところ、美紗子が煉獄荘に入り、秘書として最も重要な「閻魔様への忠誠心」という意味で自分を超えた存在が来たため、秘書を譲り自分は閻魔になることを決意した。
・天野 弥里
煉獄荘のおかん。
実際現世ではおかんだったが、生きていた時代が戦時中で、娘を守るため身を挺して死亡。
その娘を見守るため煉獄荘に来たが、彼女ももうすぐ天寿を全うし、こちらにやってくるため、天国行を決意したが、自分が秘書になるはずの白河が閻魔にならず、えんま様のところにとどまり続ていたたため心配していた。
・地原 都
煉獄荘の元引きこもり。
現世では意識高い系女子で、吹雪の山荘で殺人事件に巻き込まれ、その犯人を追い詰める証拠を偶然つかんでしまい犯人に殺され死亡。
担当閻魔に喧嘩を売り、そのまま無間地獄行を宣言されてしまうが、たまたまそこにいたえんま様が煉獄荘で引き取ることに。その後草葉の間で、現世の自分が面倒を見ていた連中から陰口を言われているのを聞き、引きこもりに。煉獄荘にはインターネットがあり、天国共用領域にコンビニもあるので、引きこもり生活をすることになったが、新入りとして入った美紗子がそれを引っ張り出すことに成功。地頭は非常によく、現世時代は趣味はFX。のちに煉獄荘の管理人代理を任されることに。
・都の担当閻魔(都の閻魔様)
物語のツンデレ役。
元の都の担当閻魔だが、高圧的な態度に反感を持った都が大暴れし、それをとりなしたえんま様に感謝している。
もともと、えんま様の前に、最年少で閻魔試験に合格した記録を持っていた記録フォルダーで、えんま様と同じくらいの秀才だったため、えんま様の相談に乗ったりと関係は良好だったが、都の件でえんま様に借りができたと思っている。
・美紗子が助けた女性
美紗子が徳の部屋で最初に手助けした女性。
何度となく美紗子に会い、これからも会えるような気がしているらしい。
<用語集>
・徳と不徳、天国・地獄・無間地獄
現世で善行をするとたまる「徳」と、不善を成すとたまる「不徳」。
一定以上徳がたまると天国に行って理想の世界で過ごせ、徳が足りなかったり不徳が一定以上あったりすると地獄に行って現世への輪廻の準備をし、不徳がとてつもなく多く悪人と判断されると無間地獄に送られて幽閉される仕組み。
一般的に言う「地獄」が無間地獄。
天国には徳を積んだ死者と、閻魔・閻魔秘書などの公務員の居住地もある。
・煉獄
徳が足りない、不徳がほんの少し多いなどの理由で、天国には行けないが、地獄に行って輪廻を希望しない死者が集まるのが煉獄。
・徳の部屋と草葉の部屋
ほんの少し足りない徳を死者が得るため、「徳がたまる場所に行って人助けをすることで徳を貯められる」というボーナスステージ的な部屋が徳の部屋。
その徳の部屋と同じ建物には、閻魔の資料室と、草葉の部屋がある。
草葉の部屋は現世にいる人物を見守ることができ、ひものようなものをつかんでいる間、現世の様子を見ることができる。都の引きこもりの要因。
・煉獄荘
徳の部屋に通うため、寝泊まりするのが煉獄荘。
煉獄荘は各閻魔が管理しており、別の煉獄にいる死者同士が交流することはない。
閻魔によっては、煉獄荘が満員になってしまい、別の煉獄荘に入居相談をしたりすることもあるらしいが、えんま様の煉獄荘はめったに人が入ってこない。
・天国共用領域
天国にある一部のスーパー、コンビニなどの生活に必要な施設や、レジャー施設などのうち、煉獄荘に住む死者の霊も利用できる場所。
作中では、スーパー〇オコーや、紅葉の見られる山などがある。
なお海はそれぞれの煉獄にあるため、閻魔や煉獄荘の住人がプライベートビーチとして利用することができるが、天国住人が煉獄荘の住人と出会わないことを条件にビーチを借りることもある。
まぁ簡単に作ってみました。
何かあったら編集で追記します。




